番犬だけに頼ってはいけない

番犬がいても泥棒は入る!?安心するのはまだ早い!

「家に番犬がいるから、安心だわ~」と油断してはいけません。

結論から言うと、犬に慣れている泥棒にとっては好都合となってしまうのです。

番犬の役割

番犬は、家に不法侵入する人に対して威嚇し、侵入を妨げる・または抑止する・見張る役割があります。もとは、牧羊犬として家畜を守っていました。

現在ではホームセキュリティの普及、簡単には開かない鍵、防犯カメラの取り付けなどで対策ができることから、以前よりも番犬を飼う・番犬目的として犬を飼う家は少なくなっています。

ですが番犬ではなくとも、庭に犬がいるということで泥棒除けになる、という考えはまだまだ根強くあるでしょう。

番犬に人気の犬種

広い庭や家にスペースがある場合は、大型犬を飼うことができます。大型犬はその体格や吠える声も大きいため威圧力はかなりあります。番犬としては、警察犬や軍用犬としても活躍しているドーベルマンや、警戒心の高い秋田犬、また大型犬ですが優しい性格のグレートデンなども人気です。

また室内飼いもしやすい、中型犬も番犬としては人気があります。特に日本犬の柴犬・甲斐犬・四国犬など、飼い主に忠実であり警戒心も強いため番犬としても人気です。

番犬を飼うメリット

犬がいても、まったく防犯の効果がないわけではありません。特に大型犬の場合、万が一襲われたときに抵抗できるかどうかを考え、泥棒は避けやすくなるでしょう。またたとえ小型犬であっても、不審人物に対して吠えることで周囲に知らせることもできます。また、犬が苦手な泥棒にとっては小型犬であっても近寄ることはないでしょう。

番犬としての育て方、しつけが必要

番犬として役割を果たしているものの、誰にでも四六時中吠えている場合は、騒音問題でご近所とのトラブルにも発展します。

また攻撃性のある犬種や大型犬は、万が一しつけを間違えた場合や、しつけを怠った場合、周囲に危害を加えてしまう可能性もあります。

また犬にも個体差があるため、おとなしい・臆病な性格の場合は隠れてしまったり、おっとりしている・人懐こい性格の場合たとえ空き巣であっても尻尾をふって愛想をまいてしまうことでしょう。

あえて犬がいる家を狙う泥棒もいる

番犬は少なからず、泥棒が避けるということに間違いはありません。ですが、泥棒にとっては好都合となるケースもあるため、あえて犬がいる家を狙ってくることもあります。

その理由のひとつが、「犬がいるから安心」と思って油断している家を狙うのです。犬がいる=泥棒が入らないという思いから、鍵を掛け忘れている場合は注意。ちょっとしたお出かけでも、鍵はきっちり閉めてください。犬の扱いに長けている、餌をあげる、警戒心をとくことに慣れている泥棒もいます。

また、よく吠える犬がいる場合、家に侵入したとしても警戒して吠えているのかいつも通り吠えているのか周囲にとっては判断がつきにくくなります。また吠える声はガラスを割ったり、空き巣をする際にでる音をかき消してしまうことから、家に居るにもかかわらず泥棒に気づかないこともあります。吠え癖がある場合は注意です。

まとめ

泥棒にとって番犬は抑止力にはなりますが、慣れている泥棒にとっては好都合となる場合もあることを忘れず、油断せず防犯対策をしてください。

また泥棒に、大切な家族でもある犬に攻撃を加えられる可能性もあるのです。番犬だけに頼るのではなく、防犯カメラやセンサーライトを使って泥棒に狙われない家にする、ホームセキュリティを導入することも考えてみてください。